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暮らす

IT人材のための二拠点生活(デュアルライフ)の始め方

#二拠点生活#リモートワーク#移住

はじめに

リモートワークが一般化し、働く場所の自由度が高まる中、都市部と地方の2つの拠点を持ちながら生活する「二拠点生活(デュアルライフ)」が注目を集めています。キャリアを維持しつつ、自然豊かな環境での暮らしも手に入れたいITエンジニアや経営者にとって、理想的な選択肢と言えます。本記事では、二拠点生活を始めるメリットとデメリット、そして実践に向けた具体的なステップを解説します。

二拠点生活のメリット

二拠点生活の最大の魅力は、都市と地方の「いいとこ取り」ができる点です。平日は東京で最新の技術トレンドに触れたり、対面での重要なミーティングをこなし、週末は地方の拠点で自然に囲まれながらリフレッシュする、といったメリハリのある生活が実現します。

また、完全に地方へ移住するわけではないため、都市部でのキャリアや人脈を維持しやすいという安心感があります。特に、年収700万円以上のIT経営者やフリーランスにとっては、東京のビジネスコミュニティとのつながりを保ちながら、生活の質を向上させる現実的な方法として評価できます。さらに、地方の拠点をワーケーションの場として活用することで、日常から離れた環境で集中して開発や執筆に取り組むことができ、生産性の向上や新しいアイデアの創出につながる可能性があります。

避けて通れないデメリットと課題

一方で、二拠点生活には現実的な課題も多く存在します。最も大きなデメリットは、二重の生活コストがかかる点です。家賃や光熱費、日用品などが2拠点分必要になるだけでなく、拠点間を移動するための交通費も継続的に発生します。例えば、東京と地方の往復交通費が月2〜4万円、地方の家賃が月5〜8万円かかるとすると、都市部の生活費に加えて月7〜12万円の追加コストが発生する計算になります。

また、移動そのものにかかる時間と体力的な疲労も無視できません。移動時間が長すぎると、せっかくの休日の大半を移動に費やしてしまうことになりかねません。さらに、2つの家を管理・維持する手間(掃除やゴミ出し、郵便物の管理など)が増える点も、事前に覚悟しておくべき課題です。

失敗しないための始め方:3つのステップ

二拠点生活をスムーズに始めるためには、以下のステップを踏むことが有効です。

**ステップ1:目的と予算の明確化**として、まずは「なぜ二拠点生活をしたいのか」(リフレッシュ、趣味、集中できる環境など)を明確にし、月々にかけられる追加コスト(家賃+交通費)の予算を算出します。一般的に、月収の10〜20%程度を二拠点のコストとして許容できるかどうかが、継続の可否を左右します。

**ステップ2:サブスクリプション型サービスの活用**として、いきなり家を借りる・買うのではなく、まずは全国の宿泊施設を定額で利用できるサブスクリプションサービス(ADDressやHafHなど)を活用し、様々な地域を体験してみることをおすすめします。月額数万円で全国の拠点を利用できるため、自分に合った地域を見つける「試行期間」として最適です。

**ステップ3:アクセスの良い拠点の選定**として、本格的に拠点を構える際は、メインの居住地から片道1.5〜2時間以内で移動できる場所を選ぶのが鉄則です。移動のハードルを下げることで、継続的な二拠点生活が可能になります。新幹線や高速バスでアクセスできる地方都市や、在来線で1〜2時間の距離にある自然豊かな地域が候補として挙げられます。

二拠点生活に向いているIT人材の特徴

二拠点生活が特に向いているのは、フルリモートで月収70万円以上を安定して得ているフリーランスや、リモートワーク制度が整った企業の管理職エンジニアです。また、都市部でのキャリアや人脈を完全に手放したくないが、自然環境や広い住居も求めているという方にも適しています。

逆に、頻繁な対面ミーティングが求められる職場環境の方や、コスト管理を厳格に行いたい方には、二拠点生活のコスト負担が大きく感じられる可能性があります。この場合は、月に数回のワーケーションから始めて、徐々に滞在頻度を増やしていくアプローチが現実的です。

また、二拠点生活を継続するためには、地方拠点の管理を効率化することも重要です。スマートロックや遠隔監視カメラなどのIoTデバイスを活用することで、不在時の管理コストを大幅に削減できます。ITエンジニアの強みを活かして、自宅管理のデジタル化を進めることが二拠点生活の継続性を高める一つの方法です。

まとめ

二拠点生活は、IT人材に新たな刺激と豊かなライフスタイルをもたらす魅力的な選択肢です。しかし、コストや移動の負担といったデメリットも明確に存在します。まずはサブスクリプション型の定額制サービスなどを利用して小さく始め、自身のワークスタイルや経済状況にフィットするかを検証しながら、徐々に理想のデュアルライフを構築していくのが賢明なアプローチと言えます。

著者

Off-Urban 編集部

Off-Urban の編集チームです。IT経営者・フリーランス・エンジニアに向けて、地方シフトの実践情報をお届けします。東京を離れ、より自由な働き方・暮らし方を追求する方々を応援しています。

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